2016年11月17日木曜日

『超都市・メトロポリス』〜松たか子・森山未來 健在!

2012年 『ふくすけ』
2014年 『もっと泣いてよフラッパー』
2015年 『プルートゥ』
2016年 『超都市・メトロポリス』


 一年に一度、演劇を観ることにしている。
ここに書き記す前も、ずっと観てきたが、ブログを始めてからはまだ3作品しかない。
これが4作目である。

今年は、『もっと泣いてよフラッパー』ですっかり魅せられてしまった、串田和美さんの演出と大好きな松たか子さんと森山未來さんとの組み合わせときたら、もうこれ以外になかった。渋谷文化村のシアターコクーンでやっている『超都市・メトロポリス』
なんとも素晴らしい世界だった。


もっと時間が取れたら、もっともっと舞台を観ることができるのだが、とてもそんな余裕がない! いつかたっぷりの日々も来るだろう。

フレーダー役の森山君は『プルートゥ』の時よりもひとまわり存在感が膨らんでいた。気負いがなくなって、もっと自信が持てて落ち着いた存在感が大きく心地よかった。
語りもよく、ダンスの表現力もアップしていた。静かな自然体が馴染み、とてもうまい。



マリア役の松さんは、大好きな女優(役者)さん。綺麗な声とエネルギーと地味さと華やかさを持ち合わせた素晴らしい女性だ。中から何かが溢れ出てくるのだ。今回は自由さが加わって、テンションが高く、バイタリティーにあふれていた。

私は一つの作品に、一人の注目すべき役者さんを見つけるのを楽しみにしているのだが、今回はカムロ役の趣里さん。

彼女はひときわ目立っていた。ダンスの上手さ、声の良さ、表情の豊かさ、子供のような妖精のようなでも妙に達観した大人のような、とても不思議な雰囲気をミステリアスに表現していて、身軽で、小回りがきいていて・・・申し分なかった。私は目を見張ってしまった。

家に戻って、彼女のことを調べたら、なんと、水谷豊と伊藤蘭さんのお嬢さんだった。クラッシックバレーを極めようとしていたくらいだから、ダンスも上手いはずだ。

さて、作品だが、すごい集中力で、逃さぬように見入っていたにもかかわらず、地下と地上、過去と現在、その時空間の捉え方が難しかった。
串田さん演ずるところの、赤い靴の男と、飴屋法水演ずるところの、どこにもイヌ丸がどうも現在のようなのだが・・・その掛け合いの台詞に頭が追いついていけなかった。

音楽良し、台詞良し、役者良し、ダンス良し・・・内容もとても濃い。社会風刺や訴え等、もう少し考える間があって、内容がつかめると良かったのだが、もう一度観たらもっと考える間ができるのだろうか?とも思うが、舞台の素晴らしさのせいで更に見入ってしまうだろう。

だから一回で我慢!

次回はどんな作品を見せてもらえるのだろうか?
今年も満足。

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