2010年12月28日火曜日

久しぶりの京都・奈良  12月9日~12日

今年2月に京都へ行ってから、色々な事件が起き、散々な日々を過ごした。
かろうじて、状況が落ち着きとりあえず平穏な日々を過ごしている、そんなある日Kzさんの関西の出張が続いたので、彼が仕事の間一人旅をし、週末は一緒に仏像を観に奈良へ行った。

今回は、到着した日は京都の町をぶらぶら~・・・のんびりお買い物をしたり、お茶をしたり、錦小路を端から端まで探索したり、、、そうパリの街をうろうろするみたいに、あてもなく小路に入ったり、川べりを歩いたり・・・とにかくまったり過ごした。

ちょっと入りたくなるようなおしゃれな店が増えた。カフェも店も。

二日目は一人だったら東福寺へ行こうと決めていたので、躊躇無く東福寺へ。
幸いにもまだ紅葉の残骸が・・・・beautiful! maravilloso! 落ち葉の絨毯は源氏物語絵巻の着物の柄みたいに華やかで・・・・何だか福永武彦の世界が浮かんできた。


昔読んだ『砧』といったか? 能と鼓の音が妙に印象に残っている作品があるが、あれは誰の作品だったのだろう? 東福寺を隅から隅まで歩き、庭園を観、座っては眺め、、、空いていたのでじっと好きな所に座り、学生の頃みたいにゆっくりゆっくり時が流れた。

京阪三条に戻り、ひたすら歩き、小川珈琲店で美味しいコーヒーとごぼうと鶏肉のサンドウィッチを食べた。これが妙に美味しくて・・・・・

土曜日は、奈良。
三月堂(法華堂)が改築中で、楽しみにしていた昔の空気がまるでなかった。もう別物。
あんな三月堂は嫌だ! 時が流れ、色々なものが変わって行く。これは仕方ないのかもしれないけれど、昔を求めて、あの頃の自分を見に来たのに・・・・残念!

カデルヴィアーレのイタリアンは文句なし! 但し、食べすぎて苦しい。
京都では『蛍』の会席とカデルヴィアーレのイタリアンと決めていたが、前者は板前さんが替わったのだろう、以前の喜びがなくなった。 これからはもっと安いおばんざいや鍋料理の店を探そう。
そろそろ、いつまでも同じではなく、新しいものも開拓しないといけない頃なのかもしれない。
自分の人生も・・・

2010年12月27日月曜日

ところが・・・雪が降ったイブ

ところがその夜(12月23日)あまり消音の世界を感じるのでカーテンを開けてみると、「オオッ!雪が・・・」 静か、雪国育ちは何故か雪が降り出すとわかるのだ。
しかし、真っ暗闇、何も見えない闇の中で雪の気配をほのかに感じるだけ。こういう時のデジカメの使い方がわからん! メカに弱いのはこういう急を告げる瞬間にマジやばい!
イチカバチカで、えいっ!!! 撮れた。


12月24日クリスマスイブの朝の軽井沢は雪景色になりました。恵みシャーレーは雰囲気満点になるでしょう。 


それなのに、私は新幹線で長野のオババの所へ。
昨日軽井沢の窓拭き、この日はオババの家の掃除と洗濯・・・・やれやれ、とんだイブだ。
でも夜はkzさんと久しぶりにお鮨を食べました。山国長野のくせにMホテルのお鮨屋さんはすこぶる美味しくて、ほんの年に1~2回だけれど奮発してにぎりを食べるのが楽しみなのです。今回は久しぶりにそのチャンスをものにしました。なんせオババはけちだからホテルの鮨屋のカウンターでにぎりなんて問題外!(もっともご本人の口癖は「けちと倹約家をは全く違う!わたしはけちではなく、倹約家です!」だが・・・) 折角長野へ来ていてもKzさんと一緒でないと機会を持てません。
家の近くに美味しいお鮨屋さんがないので、ここのところ鮨に縁がなかったのだ、しあわせ~~!
夜の新幹線で軽井沢に戻り、翌日荷物をまとめて東京へ帰りました。
そして、又年末の大掃除!
私は掃除専門業者だーーー!!!でも家の中が全く片付かないのは何故???



2010年12月23日木曜日

寒い、寒い!


気持ちの良い季節の到来です。

浅間山が真っ白です。


信州育ちの私は、この凛とした耳がちぎれるような空気に触れると息を吹き返します。

忘れていた何かを思い出すみたいに・・・

二階のベランダからもいつも浅間山が見える季節になりました。

生クリームでフロストしたエンゼルケーキみたいです。

昨夜はあまりに明るい月の光に照らされて、真っ白! まるで浮き上がっているようでスイスのカンデルシュタッグの山みたいに神秘的でした。


今日は窓ガラスを拭いてあげました。

武蔵野の家はひがんでいるかもしれません。僕もきれいにしてよって。

「あんたはでかいからねえ~」


庭に出ると真っ青な空なのにパラパラ音がするので、耳を澄ませました。

するとほっぺにこまかいパウダー状の氷の粉があたりました、頭のてっぺんにも、陽が差しているのに・・・ 不思議な現象でKzさんに「ダイヤモンドダスト?」って聞いたら、

「それは違うよ、もっと寒くならないと・・・浅間山から積もった雪が舞って来ているんじゃないの?」って言っていました。

ほんと?


明日はクリスマスイブ、去年だったか一昨年だったかつるつる滑りながら恵シャレーへ行ったけれど、今年はまだ雪が積もっていません。

今夜は近くの小さな美味しいイタリアン『ラ・パッキア』でお食事です。

多分イブの前だから大丈夫でしょう。

明日は、オババの所です。

2010年12月20日月曜日

spec、終わってしまった

今シーズンは、スペックを毎回楽しみに観ていた。

何だか分からないが妙に面白かった。 人間の脳内の未知の部分に照準をあてているのが興味深かったのかもしれないし、瀬文さんと当麻さんのキャラが面白かったのかもしれない。

当麻さんの性格が自分に似ているような気がしないでもないところが良かったのか、瀬文さんのコツコツ加減が妙に魅力的だったのか、とにかくプロットよりもむしろ、二人の様子を見ていたかったのかもしれない。

あるいは、大真面目なシーンに思わず吹き出してしまうようなことが起きるのでそれがたまらなく快感だったのかもしれない。人生ってこういう緩みが必要なのだって・・・。
瀬文のあの歯はなんだったんだ!!

でも、一番自分好みだったのは、トリックがたくさん隠されていて、ぼやっと観ている人は見落とす、見逃す・・・でもそれでもそこそこに楽しめるけど・・・という面白さだった。不要な小道具は一つもない、と言っても良いかな?というくらいヒントがたくさん当たり前に登場していて、それに気付く人が更に楽しく観れる・・・というところか。
細部にこだわった作品って結構好きなのだ。村上春樹の本みたいで。

最終回に時間の拡大がなかったのはあまり人気が無かったからなのだろうか?

戸田恵梨香は『ボス』の時に『ふう~ん、こういうのやれるんだ・・・』って思っていたら、あのときのぎこちなさが消えて、なかなかバージョンアップしていた。間に観たいくつかの作品も彼女の美しさより内面の面白さを引き出していて、なかなか個性的で癖があって面白かった。益々楽しみな女優さんになっていくと思う。

加瀬亮はいつ見ても魅力的な役者さんだ、彼でなければできない役、彼にやってほしい役がある人だ。これからも一つ一つがとても楽しみだ。次は何?

多分、又続編があるだろう。
だって、あの終わり方だもの。
あれは『面白くないから、番組打ち切り』か『次もシリーズで行こう』のどちらかだ。

2010年12月6日月曜日

ワインと絨毯

オババの所へ、サイマの施療に行きました。オババは調子が悪いらしく、とても弱気です。1週間前にKzさんが行ったらたまたま留守で、もう一度やり直しです。
須坂のインターで降りるので、以前から気になっていた、小布施ワイナリー、つまり sogga wineを訪れてみようということになりました。二人でちょっこし観光をするのは何と久しぶりなことか! 私たちもこの夏の試練を越えて、少しだけ心の余裕が出てきたということでしょうか?

ここのワインは何年前だったか、軽井沢の星のリゾート経営のブレストンコートというホテルのレストラン、『ノーワンズレシピ』で仕事に行っているKzさんのせいで一人でお食事した時に、ソムリエさんから薦められて飲んだのが始まりです。そのときはピノノワールが美味しくて・・・国産ワインでこんなに美味しいものが飲めるとは・・・・と病み付きになりましたが、なんのなかなか手に入らず、ついに現地調達となりました。メルローも美味しかった。フランスのブルゴーニュに負けないくらいのワインを造っているのです。 この日は 、合計6本 :
お薦めのカベルネフラン2008 2本と、メルロー2008、 プライベートリザーブ2008、 スパークリング エクストラブリュット ブランドブラン 、それから非売品のピノノワール2007をゲットしてきました。
私がピノの本数が少なくてもうないと知ってすごく残念そうな顔をしたからでしょうか? 奥から特別に非売品を持ってきてくれました。 「やったー!」ピノノワール好きにはたまりません。
ニコニコ。
昨夜kzさんとカベルネフランを早速開けました。美味しい! お酒強くないのに、一本空けてしまいました。
賞を取ると直ぐに売れてしまうので、在庫がなくなってしまいます。  量産していないからすぐになくなってしまって大変なので、良いワインは賞に出さないのだと言っていました。 それでも、出したワインはのきなみに賞を取っています。良いものを出してしまったら、どうなるのでしょうか?外国から買いに来るかもしれません。

こうして、品質を維持して行くのでしょう。控えめで、謙虚で素敵です。この姿勢を知って、気持ちが和みました。


次は以前から目をつけていた、長野の中央通りにある、松葉屋家具店の絨毯を見にいきました。ギャッベの絨毯。Gabbeh (南ペルシャの遊牧民が手織りする絨毯です。染めも織りも全部手で、草や木を使って染めます。 色々な、心に浮かんだ風景や想いを絨毯に紡いで描くのだそうです。とても素朴な世界です。)

前回拝見させていただいた時より、枚数が俄然減っていて、目移りしないですみましたが、不思議と私たちの候補に挙がっていたものが、残っていました。 

このこげ茶色ベースのギャッベを買って来ました。予算はすごくオーバー!これから節約しなければ・・・お部屋に気持ちよく収まりました。
繊維に過敏な私も、これは皮膚がささくれることもなく、本当に優しいのです。本物はこの手で触ると直ぐに分かります。 渋いなあ~!

この松葉屋さんにも、ソガワインと共通する本物のピュアな空気が流れています。お店全体にのんびりしたいい時間の流れがあるのです。どちらも作り手のすばらしさでしょう。
良い一日でした。

朝陽に燃える浅間山

12月に入って晴天が続いています。
この日の日の出の頃の浅間山はピンク色に輝いていました。東から昇って来る日光に反射してそれは見事に優しい光を放って・・・・うっとりです。


下に下りてくると渦巻きの庭が真っ白!
バルコニーでは氷の結晶が素敵な世界を作っていました。
前の日の浅間山は雪をかぶってはいたのですが、、、この朝は完璧な霜の世界。厚さ6センチ位地面が凍って霜柱が立っていました。霜柱を見るのは久しぶりです。しかも軽井沢の霜柱は厚い! 大きなしゃべるでもなかなか割れません。



午後Kzさんと散歩に出ました。
家から少し上に行くと、大きな男性的な浅間が見えました。不思議と近いから良く見えるものでもないのです。
よしよし、と大きな象さんの背中をなでるような感じの山肌で・・・これからのっしのっし動き始めるような、、、そう、私には生きているように見えました。 でも、冬の浅間山は逃げて行きません。これからはお天気さえ良ければいつでも見ることができます。コレステロールを下げないといけないので、この辺を散歩しながら対策をしていきましょう。
空気が美味しい冬の始まりです。

2010年12月3日金曜日

ピロリ菌が死んだ!

今日はピロリ菌の除菌ができたかを検査する日です。

病院に着いて、定期健診の血液検査を行い、胃腸科でピロリ菌の検査。
息を風船をふくらますみたいに入れ物に吐き出し、お薬を飲み横になる。それから5分後に又呼気を袋に吐き出し、次は起き上がった姿勢で15分間待つ。

名前を呼ばれたので、I先生に久しぶりにお会いできるぞと、うきうきして診察室に入る。
入るなり、大きな声で「先生ぇー、おはようございます。 死にましたか?!」と聞くと
タイミング良く明るい声で、「はい、死にましたよ。完璧です」
(おいここは病院だぞー!)
とお答えが返ってくる。

何なのだろう?この先生の波長、、、リズムがぴったりなのだ。
kzさんが「ソラさんが気に入ると思うよ」と初めて確信を持って薦めてくれた先生だけあって、自分と話しているようなポンポンとした受け答えができる。しかも静かに明るい。
多分Kzさんはこの先生と話していて、私と話しているような気がしたのではないだろうか?

相変わらず、ブラビが濃く、ごつくなって、竹野内豊がもう少し不良になったような雰囲気が漂っている。

とにかく、私のピロリ菌退治は無事終了した。

その後の血液検査の結果報告の時、私の主治医のO先生と担当の看護婦さんのKさんは私の過敏体質を知り抜いていて下さるので、「本当に良かったですね、おめでとう!よく頑張りましたね」と言ってくれました。
下痢や、頭痛やめまいや口内炎・・・・etc結構色々あったのです。
でも1週間の辛抱なので、気合で頑張りました。この歳になっても褒められると嬉しいものです。

ピロリ菌は良かったのですが、問題はコレステロール君。
又数値がど~~ん!とあがってしまい、使えるかもしれない薬がもう一つだけ残っているので、O先生から「もう一度試してみましょう。効かなかったけれど、副作用はなかったのだから・・・」と言われてしまいました。
「一ヶ月だけ猶予をください。サボっていた運動をして頑張ってコントロールしてみます。だって前回の激痩せした時下がったのだから・・・」どうしても薬を飲みたくない私は、そう頼んで帰りました。

新年に向って、運動復活! ストレスを貯めない!!食事に気をつける!!!
年明けの検査に向って、もう一度頑張ってみます。
薬はいやじゃ! 副作用もいやじゃ!!

と言いながら、この文章は軽井沢駅近くのお気に入りのカフェ『ラ・テイエ』で買ってきた美味しいりんごのタルトを食べながら書いています。私のコレ君は食べ物から作られている訳ではないと信じて・・・
いやあ、まじうまい!

2010年12月1日水曜日

浅間山がみえた!



わが家の北側のバルコニーからとうとう浅間山が見えた!!

夏の間、木々に葉が茂って見えなかった浅間が姿を見せた。
かくれんぼをしていたみたいに、晴れ渡った空、唐松の林の中からひょっこり姿を現した。

Kzさんも私もこれが見えるようになる季節の軽井沢が好きだ。何年もの間、オフシーズンや真冬になるとよく来たものだ。

土地を探していた時に、条件は『浅間山が見える所』に限定していた。
ところが私は夏、山も何も見えないのに、この土地が気に入ってしまった。
誰も信じないと思うけれど、土地が私を呼んだのだ、「ここに住んで!」って。

不動産屋さんは、「確か冬には見えたような気がするけどなあ~」と曖昧なことを言っている。
私達は山が見えるか確認したくて、何度この土地に足を運んだだろうか? 「確かにあそこにいるはずなのだけれど・・・」と。しかし晴天の日でも見えることはなかった。

もちろん見えないけれど、この土地を買った。しかも北側に浅間山を見るためのバルコニーまで作った。だって気配があったから。

面白かったのは、ここだけ地形が違ったことだ。
Kzさんは後になってここを『クリアリング』と呼んだが、、、つまり前述の"ブレニンの本" (哲学者とオオカミ)によると『森の中の開けた場所』という意味なのだそうだ、、、周りが全部唐松の森なのに、ここだけ明るく開け、全然違う木がはえている、生態系が違うみたいに。 
しかも木の生え方が、ますむらひろしの漫画のアタゴオルの森みたいなのだ。
ひょろひょろと異様に上に伸びていて、頭の所だけに葉がはえている。高い高~い木の幹にはほとんど葉っぱがない。とても不思議な妙に気持ちが落ち着く光景。一本一本の木の周りには光の輪があって、みんながダンスをしている。虫や小鳥や枯れ葉たちが・・・・。

タクシーの運転手さんが「あそこは昔神社の社があって、別の場所へ移したんですよ」と、おっしゃっていたけれど、もしかしたら本当かもしれない。

見えなかったけれど気配でこの向こうに山があるのが分かっていて、しかも山からやってくるオーラがジンジン響いていたので買った。そして11月の末、唐松が金色の葉を落として、とうとう浅間山が上の方だけだけれど立派に存在感を示してくれた。当然のように。  
Kzさんの渦巻きの庭がこれからどんな風にアレンジされ変わって行くか、楽しみです。