2015年11月26日木曜日

認知症の特徴 〜次の段階・無関心『もうどうでもいい』状態に突入

入居して四年と9ヶ月記憶容量は徐々に少なくなってきているものの、どうにか小康状態を保ち今日まで来た。
自我が強く真っ直ぐな母は嫌なことははっきり言うが、何故かひょうきんで正直なので人から好かれホームでも平和に暮らしている。



9月頃喘息の発作が出て、免疫力低下で体力が弱まり続いて色々な体調不良を訴え、やっと最近私が帰るとき玄関まで送って来る気力が出て来て安心したものだ。

少ない記憶容量で本当に頑張っていた母だが、もうかなり厳しい状況だ。

文字は読めるし書ける、歌も歌える、歩くこともできるし、お話も上手だ。しかし記憶が持たない。30秒持たすのが大変だ。

おしゃべりが好きだった母と、話しがはずまなくなった。話題に途切れ、彼女が話すことを好まなくなってきた。多分話している内容を脳の中で一生懸命に探して、でも何も見つからない〜そんなもどかしさを自分で感じ取って疲れるのだと思う。探しようにもインク消しで消してしまったように、何も見つからないのだから。

ボーッとして考え事をしているのかと思ったら、何も考えていないと言う。

とてもつまらないけれど、もうどうでも良くなったのだそうだ。

自己主張が強くよく怒って、執着していた母が、全てのことに関してどうでもよくなってきてしまった。本人が自分からそのように言うのだから・・・

「ソラちゃんもうそんなに来なくてもいいよ。私は大丈夫だから」まだ気遣いだけはとても残っている。『人の負担になりたくない』が彼女の生き方だったから。

ホーム長さんも看護婦さんも、「ちょっと進みましたね」「どうでもよくなるのが次の段階です」そうおっしゃっていた。

穏やかな母は立派だが、自分のことをあきらめてしまっていてちょっぴり寂しい。何か笑える話題を運ぼう。先日大笑いしてくれたから。二人で大笑いできるように・・・

もう直ぐ私のことも分からなくなるのかな?

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