2017年3月10日金曜日

良性発作性頭位めまい症 〜良性とはいうけれど・・・

良性発作性頭位めまい症、10年ほど前に初めてこの病気を体験した。初めてなので死ぬかと思った。体ごと入る大型脱水機の中にぶち込まれたような感じだった。すごい勢いで世界が回転する。それから2年くらいのうちにもう一度やった。頭どころか眼球を動かしただけで吐くので、ひっくり返ったまま何時間も動けなかった。その気持ち悪さは言いようがない。

病院では、良性と名が付いているし、命に差し障りないからとそんなに深刻には扱われないけれど、本人にとったら本当に深刻な症状だ。軽い人もいるのだろうが、私は大変だった。



そして今週、1年ぶりに九州の歯科へ行こうと思っていた早朝、五時に冠攣縮性狭心症の発作が起きた後、このめまい症の三回目の発作が起きた。
吐いて吐いて、でも吐くものがないのでそれでも何度も吐いて、めまいと吐き気と戦ったが・・・結局一回目の時と同じように病院へ行って点滴をしてもらい、薬をもらって来るしか方法がなかった。

ネットの情報では、ブログだとその苦しさが伝わってくるけれど、医学的な説明は淡々としていて、これを書いた人は経験したことがないのだろう・・とすぐ察しがつく。
幸いにも私がかかった医師は、経験者だったので、大変同情してくれた。
「あれは生きている心地がしませんね。このまま死ぬと思いますよ。」と。それだけでもどんなにか気持ちが休まることか。

原因は耳の中の耳石が三半規管のあたりで動いて、内耳の方に入り込みそのためにバランスの狂いが生じて起きる症状らしい。

本やネット上には、めまいは三十秒以上続かないから・・・と書かれているが、一度めまいを起こすと、それが引き金になって、吐き気が残りどこも動かせなくなる。三十秒たっても、めまいは止まるけれど吐き気は止まらないし、もし動かしたら次の三十秒のめまいの吐き気が来るのだから、少しでも動いたら永遠に気持ち悪さが続くことになる。しかもじっとしていたら、耳石の位置が変わらないので、動いた方が良いなどと無責任なことが書かれているが、これは吐かなくなってからにした方が良いと思う。私がその体操を無理してやったら、最悪の結果になった。

眠っていても寝返りを打つと、頭の中がぐるぐる回り始め、吐き気が生じる。その回り方はダイソンの性能の良い掃除機にゴミが吸い込まれていく速さだ。寝ているのに吐くならば、目が覚めてからにしたい・・・頭の位置を変えられないのだ。動かしたほうが良いというアドバイスは、もう少し症状が緩和されてからにしたほうが良いと思う。

症状は人それぞれだと思う。
三回とも大変なストレスを抱えている時に起きているので、全く耳石だけの物理的な問題ではないと思うのだが・・多分何らかの症状が出るということは原因は一つではなく、免疫力低下や体力の衰えている時とか睡眠不足が続いているとか精神的な状態とか・・・とにかく何が複数に影響しているかわからない。

そんなわけで、体の声に耳を傾けるのは大事だし、一つだけの見方を信じるのは危険だし・・・と色々考えながらめまいと戦っている私です。

今朝、うがいができるようになったので、少しずつ快方に向かうだろうから、そしたらオススメの体操などをして、体を動かして、更なる回復への努力をしようと思う。足を交互に出す『歩くこと』は体のバランスを調整するためにも、めまいには効果があると思います。地面をしっかり感じて・・・
効果があったら、その方法を改めて書くことにします。

ああ、伸びをして天井を見たら、グラングラン回りだした、やれやれ・・・


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