2017年11月28日火曜日

19. 網膜剥離再手術⑤、シリコンスポンジとシリコンオイル編 〜オイル除去手術と術後

黄斑円孔に始まり、そこに網膜剥離と網膜剥離の再発が加わり以下の記事をシリーズで書いてきました。

1.加齢性黄斑変性だと思ったら硝子体黄斑牽引症候群だった 
2.黄斑円孔〜不思議な世界 
3.黄斑円孔手術その① 入院、手術、そしてうつ伏せ開始
4.黄斑円孔手術その② これからが本番、うつ伏せ地獄!
5.黄斑円孔手術その③ 退院後、視界と生活
6. 黄斑円孔手術その④ 術後1ヶ月半視力
7.黄斑円孔手術その⑤ 〜退院後2ヶ月検診、反対側の目も手術が必要!!
8. 黄斑円孔手術その⑥ 〜奇跡だ〜、硝子体が網膜から離れた!!
9. 黄斑円孔手術その⑦ 〜一年後の様子
10. 黄斑円孔手術その⑧ 〜術後2年目の様子
11.黄斑円孔手術その⑨ 〜術後2年半の様子
12. 黄斑円孔その後、反対側の目の網膜剥離手術① 〜裂孔原生網膜剥離になってしまった!
13. 黄斑円孔手術その後、 反対側の目の網膜剥離手術② 〜今回の原因
14. 黄斑円孔手術その後、反対側の目の網膜剥離手術③ 〜術後1ヶ月以内の様子

15.黄斑円孔その後、反対側の目の網膜剥離再手術① 〜手術後1か月で再発!! 悪夢の日々
16.黄斑円孔その後、反対側の目の網膜剥離再手術② 〜再手術後1ヶ月、シリコンスポンジとシリコンオイル
17.網膜剥離再手術③、シリコンスポンジとシリコンオイル編 〜術後2ヶ月
18. 網膜剥離再手術④、シリコンスポンジとシリコンオイル編 〜オイル除去手術3日前

19. 網膜剥離再手術⑤、シリコンスポンジとシリコンオイル編 〜オイル除去手術と術後

今回は再発した網膜剥離のシリコンオイルを除去する手術と術後の様子です。

再手術からほぼ5ヶ月が経ち、立て込んでいた行事も済み、やっとシリコンオイルを除去できる段階にきました。

これが済めば5月に始まった今回の症状にピリオドをつけることができます。
一番の注目は、オイルを抜いたら世界が違って見えるのだろうか?ということでした。水中の生活から抜け出するのか?暗いぼやけたカスミの世界から脱出できるのだろうか?



今回は前回の緊急手術と違い、きちんと予定通りの入院で手術でしたので、色々と準備ができました。前回はどこに何があるか全くわからない主人を相手にパジャマの位置だの下着の場所だのを指図し、てんやわんやでしたが、二回の入院から必要なものがわかっていたので、準備万端!

手術の前日に入院し、翌朝10時から当日2番目の手術でした。
前回は3時間の大手術だったので、ビクビクものです。先生に麻酔が効きにくいと訴えてはみたものの、そんなに配慮してくれた様子はなく、左目の下部にやった2本の麻酔は大変痛かったです。そして眼球に刺したり入れたりの動作も全部記憶に生々しく、麻酔が効いているとも思えないほど痛かったです。中に入れる液体の温度まで感じたのだから、多分あまり効いていなかったのでしょう。けれど幾分緩やかになっていたと思います。

最後には完全に切れて、先生に痛いと言ったら、もう縫合だけだからとそのまま我慢でした。やはり私は麻酔が効きにくい!!

けれど、今回の手術は中に剥離や膜ができる等の問題が生じていなかったので、オイルを抜くことと、内部の傷の修復やレイザー処置で済み、1時間弱で病室に戻れました。
右目の黄斑円孔の時より簡単でした。

うつ伏せもなく、吐き気に襲われることもなく、苦しむこともなく・・・無事終了しました。覚悟して緊張していたのですが、ホッとしました。
あとは、オイルを抜いた影響で網膜が剥がれることの心配だけです。普通の硝子体の手術と同様の注意は必要ですが、今までが大変すぎたので、今回の入院は感染症に注意と再剥離の心配だけで済んだのんで大変楽でした。

毎日の診察は「まだ大丈夫です。きちんとくっついています〜」等の台詞交換で、ホッとしたものです。
うつ伏せというのは、それをしているだけで大仕事で、体力も消耗するし大きな目標となるのですが、ただ安静を保つだけの日々は不思議な気がしました。今までよく頑張ったなあ〜というのが本音です。

片眼では、動くものは疲れるし気分が悪くなるので、もっぱらラジオと読書で過ぎました。点眼をはじめとして検温やら診察やら検査やらで、結構忙しい日々でした。

最大の注目点、視界に関しては:

・オイルの残骸がいくらみたいな格好で中心が透明、それを完全に包むように黒いものが粒になっていくつも現れました。水の中にぽたんと落としたサラダ油とか泡みたいな感じです。それがもっと細かく真っ黒のススみたいになってまるで飛蚊症のように無数に現れたり、白い細かい気泡が金魚鉢の中みたいに出現したり、動き回ります。

その時その時で形が違ったものが出没するので、得体が知れません。
先生のお話ですと、消えるものもあるし、そのまま残るものもある〜ということでした。オイルは消えないそうです。
薬の残留物だったら、そのうちに吸収されるそうです。

・縦横のラインは相変わらずゆがんでいます。波打っています。

・水中のようだった世界は、多少はっきりと輪郭が見えますが、近くだけです。今まで老眼で見えていた世界は消え、近視になったみたいです。

退院の時の視力検査では、裸眼で0.1が出ていたので、今までは0.04とか0.06だったのでかなり改善されたのでしょう。けれどまだまだメガネは使えないので、不自由は続きます。遠くは見えません。

しばらく不安定な状態が続くので、覚悟が必要です。黄斑円孔の時も慣れるのに1年以上かかりました。そして歪がなくなってきたのはごく最近、3年ほど経ってからです。気を長くして乗り切りましょう。

3ヶ月何事もなければ、今回の騒動は終止符を迎えるはずです。網膜がおとなしくくっついてくれますように。そしてもう少し見えるようになりますように。

今年になって三回目の入院だったし前回は異例の重症だったので、病院のスタッフの方々が皆さん覚えていてくださり、とても親切に対応していただきました。懐かしい場所に帰ったみたいに安心してくつろぐことができました。感謝です。


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