2018年4月26日木曜日

認知症の特徴〜幻覚?幻視?

96歳になる認知症の母が今年の始まりから、目やにを出していたので抵抗力が落ちているのを感じ始めていた矢先、涙膿炎になってまるでゴルフのポールのように眼が腫れてしまいました。
涙腺に膿が溜まってしまい、手をよく洗わずに片方の眼を触ってしまって余計悪化してしまいました。そこで細菌をなくすために抗生物質を14日間飲みました。
そして眼はどうにか普通に戻りました。

その前から足にむくみが来ていて、心肺能力が衰えてきていると言われていたのですが、足元が不安定で転倒が心配ということで、そこでむくみを取る薬を飲み始めるということになり、薬の量が増えたこともあり、全く食欲がなくなってしまいました。


どんどん食欲が落ちていき、また2年前と同じようにほとんど食べなくなってしまいました。あの時もほぼ死を覚悟していました。

今回も前回の教訓が生きて全部の薬をやめてもらい、どうにか生還したのですが、認知症の別の症状が現れ始めました。
今まで飲んで効いていたメマリーをやめて初めて処方された精神科の薬を始めた影響もあると思うのですが・・・

今日は初めて娘の私がわかりませんでした。
「そこで何しているのよ?早く出て行ってよ」
「お母さん、私よ。ソラよ」
「気持ち悪いねえ、知っているような顔して、なんでそこに座っているの?図々しい顔していつまで居座るつもりなの?」と永遠に繰り返して出て行けと訴え続けます。
ホームに入ってから、この7年間で私のことが分からなかったことは一度もありませんでした。
このようなことは今日が初めてだったので、いくら肝が座っている私でも少々ショックでした。

少し寝ぼけているような日でも必ず少し経つと気がつきます。けれど今日は悪魔がいるように、しつこい押し売りが座り込んでいるみたいに、汚らわしいものを追い払うように強い口調で叫び続けました。
今までになかった症状は認知症が進んだというだけなのか、薬を変えれば少しは改善されるのか、判断に迷います。

ホームの方々にはこの変化がそんなに異常に感じられないようで、看護婦さんには「よくありますよ」の一言で済まされました。

私には私を認識できないのは初めてのことだったので、どのように接するのが良いのか教えてほしかったです。
とりあえず、「このまま神経を逆なでしないように言われた通りに帰ってしまった方が良いでしょうか?」
「それともすぐに忘れるからもう少し経ってからもう一度素知らぬ顔をして入ってみましょうか?」
とお聞きし、後者を試しましたが、やはり同じ反応で「出て行け!!」の怒声が返ってきました。狂気の含んだぞっとするほど冷たい目でした。やれやれ・・・

次に行く時には何もなかったかのようにいつもの母であるかもしれませんが、このようなことがどんどん増えるのでしょう。
そして次第に進行していく・・医師が7年前に言っていた症状が、延期されていてずっと来なかったのですが、そんな時期がとうとう来たのかもしれません。「すぐにご家族のこともわからなくなります」と。

その後の経過はまた次回。

母の状態は今まで『認知症の特徴』というタイトルで書いてきましたが、このことも今までにない変化なので自分の記憶のために書き記しておきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿