2012年6月15日金曜日

ふ〜ん、こういう世界なんだ・・

私はある病院の会員になっている。

昔から大の医者嫌いの私は、コレステロールの値が大変高くて、動脈硬化もあるので以前から薬を飲むように言われていた。何をしても下がらず体質的なもののようで心を悩ましていた。

ある年、たまたま行った市の健康診断の心電図で異常が出ていしまい、コレステロールを下げないと心筋梗塞で死にますよと言われ仕方なしに飲んだ薬の副作用でひどい目にあってしまった。

全身がだるくなり発疹が出て筋肉に力が入らず手からは物が落ちるし、更にうまく歩けなくなってしまったのだ。薬をやめてから回復するのに随分かかった。それ以後断固と病院を拒否していた。

しかし、その後も狭心症の発作を何度も起こしてしまい、医者への不信感から病院も拒絶していたが、Kzさんからある病院の会員になるように言われ、仕方なく同意した。いつでもやめればいい、そう思った。

ここの先生は大変理解があり、私の特異体質をよく分かって下さり、薬の無理強いをしないし、ちょっとでも調子悪いと直ぐに薬をやめてくれるので、信頼関係が生まれ、この先生に限って私は安心して診ていただいている。
そして実際、随分色々とお世話になっており、会員になって良かったと心から思っている。

それでも、試したコレステロール系の薬は全滅で、副作用がひどい。

昨日は発作が先月起きたこともあり、これまた高いコレ値で、随分長い間薬をやめていたけれど、今までとは成分が全く違う薬だから今回は試してだけみましょうと、新しい薬を処方された。さて、今度はどうかな?

ところで、病院のラウンジで待っている時、二人の中年女性が話していた。二人は見たところ相当裕福らしい。身につけているものは、家庭画報の宣伝にのっているようなものばかり。

私は待ち時間にこのラウンジで家庭画報とか婦人画報をパラパラ観るのが好きなのだが、この日はどちらもなかった。よく見ると、一人のおばさんが読んでいる。婦人画報だ。
更に良く見ると、今診察室に入ったおばさんの荷物の横に家庭画報が置きっぱなしになっている。戻ったら見ようとリザーブしてあるようだ。

席を立つ時は雑誌は元に戻すのが当たり前と思ったが、お金持ちのおばさんにはそういうルールがないようだ。私よりは少し上だと思うが、あの肝のすわり方と図々しさから行くと70歳近くか?

おばさんが診察から戻って来た。
「ねえ、あなた これからどこでランチする?」
どうも二人は友だちで、一緒に会員になり、検診の後はいつも二人でランチに行くようだ。次の検診の予約まで同じ日にしていたから。

「この家庭画報のこの店良くない?」はは〜ん、おばさんそれで棚に返さなかったな。
「でも、これ8500円だって。これじゃ安くて美味しくないかも。こっち12000円だからこっちの方が美味しいんじゃない?」

「!!」このおばさんたち、ランチで1万円も食ってるのか!!
値段で味が決まってたまるかい!しかも8500円は安いだと・・・むむ、こちらは780円や1050円で悩むっつうに。

続いて美白の話やエステの話。次はどこどこのエステに行きましょうと約束していた。

やれやれ、私はこういう病院の会員なのか。そういえば、有名人も何度か見ている。随分でかい態度をしていた人もいたなあ。有名人だから目立たなければいけないみたいにお供をつけてドック入りしていた。

私は随分異色だろうな? 
先生やスタッフとはとても仲良しだけれど、、、もっとも病院がスタートした時からの会員だからあちらもそんなに粗末にできないだろうが。

こういうどこか成り上がりっぽいステータスシンボルみたいなのは如何な物かと思うが、まあ、信頼できる医者に出会えたのは私に取って大きなことなので、時々ラウンジで人間観察をさせてもらおう。

どうもそぐわない場所にいるのは落着かないはずなのだが、そういう人たちと付合う訳じゃないし、意外にもとても安心できて居心地が良いのでまあ、良いか!
Kzさんが元気なうちは会員でいさせてもらいましょう。


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