2013年12月20日金曜日

弱音を吐こう介護日誌 (43)〜車椅子とおむつ

ホームに入居以来3年近く頑張って来た母であるが、とうとう歩かなくなった。
理由は『歩くと足が痛いから』
そして、1週間のうちに平気で車椅子の人になってしまった。自分ではこのことの重大さに気付いてはいない。

鶴瓶さんのCMで、「人は太るから膝が痛くなるのか、それとも膝が痛いから太るのか」って感じのがあったが、母の場合は「痛いから歩かないのか、歩かなくなったから(筋肉が萎えて)歩くと痛いのか」?と、『鶏と卵』問答が私の頭の中を廻っている。



シルバーカーを押しながら、えっさえっさと事務室通いを楽しみにしていた母だが、諸々の事情により、事務室へ行かなくなった。すると、歩く目的が無くなったので、部屋から出なくなり、歩かないから著しく筋力が衰えた。
トイレに立つのも怪しい状態になり、時々失禁をする。二本足で歩かなくなった途端、踏ん張る力が無くなり、当然のことながら尿漏れもしやすくなり、間に合わないことが何度かあったらしい。

以前読んだ介護の本に、『自分でトイレの始末ができるかどうか』と『歩けるかどうか』が分岐点だと書いてあったが、今まさにその分岐点にいる。

昨日の夕方、ナースから「リハビリパンツをはかせていただきます。」「今までの市販の尿漏れパッドに代わり、大きめのパッド(要するにおむつ)に替えさせていただきます」と2点の提示があった。

私の立場としては、お任せする意外にない。宜しくお願いします、とお伝えした。
しかし、これからの変化は目に見える。何故かと言うとこの3年間、ホームの通い続け車椅子になった途端の老人たちの変化を何度も目にしてきたからだ。
数日で表情が変わってしまった・・・

母が、おむつを受け入れるか?
リハビリパンツに納得するか?
それ以後の変化は?

彼女のプライドと生命力はどこまでか・・・暫く経過観察になりそうだ。
取りあえず、週1のマッサージを週2回にしてもらった。足が復活することを祈りながら・・・肌の触れ合い効果は大きい。

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