軽井沢に家を持って4年が過ぎ、5年目に入った。
月に1〜2度来るだけなのだが、パン好きの私にとって最初に困ったのがパン。
初めの頃は東京駅のアンデルセンで買って来るか、浅野屋か、車で来たときはツルヤでプリンスの食パンを買っていた。
ツルヤのベーカリーはイマイチなので、帰りに銀亭(しろがねてい)のパンを買って帰って来た。個性的でまあまあ美味しかったのだが、店じまいしてしまってがっがり。
それからは、仕方ないのでハルニレテラスまで行って、Sawamura(沢村)で買っていたのだが、ここのパンは美味しいのだが、とにかく高い! 東京より高い。
ハードトーストとか、コンブレやパンオノアとかがっつり重くてぎっしり木の実が入り本格的だが、菓子パンはイマイチだ。
ところが、先日天狗温泉の帰りに一件見つけた。大浅間のゴルフ場の隣だ。
その名も『パン トゥルーベ』(pain trouver *) 〈 *発見の意〉
車で通って行くと、うっかり普通の人家と思って通り過ぎてしまう。
前庭の素敵な白いきれいな建物だ。
ここで作るパンは美味しいかもしれない、と思わせる雰囲気があり、期待して立ち寄ったが、裏切らなかった!
Kzさんは菓子パンが大好きなのだが、種類が多く、結構いい感じ。
こんなはずれの土地で、こんなに作って大丈夫かしらと思うほど品揃えが豊かなのだが、ちゃんと売れてしまうらしい。
帰りに買おうと思って3時に来たら、売り切れでclosedだった。お見事としか言えない。
クロワッサンはPaulやメゾンカイザーなどに比べると軽過ぎでかなり物足りない感じだが、他の菓子パンは皆美味しかった。きどらない家庭的なパン屋さん。
ハードトーストもgoodだった。
できればもっとパンの香りが欲しかった。私は食べ物は匂いにかなりな比重を感じるからだ。
この発見を良いことに、東京への帰りにもう一件寄ってみた。
軽井沢インターへの道が混んでいると思われ佐久から帰ることにしたので、前から気になっていた、小諸の『香色』へ行ってみることにした。
この店は、"Premiun" という雑誌の3号にパン屋特集があったのだが、そこに載っていた店だ。どうして小諸なんてど田舎のパン屋さんが、世界を基準にしたここに入っているの??ととても不思議に思って、引っかかっていた。
それに名前も気になっていた。パン屋に『香色』?(こういろと読むのだが、最初は好色を連想してしまい、とてもパンが美味しいとは思えなかった。)
けれど、事実、美味しかった!! とっても。
ここの角食パンは、恵比寿のロブション並みに美味しかった。因に、その日の気分や食べたいパンの種類にも寄るのだが、私はロブションのパンが今のところ一番好きだ。
この店は、こんな辺鄙な所でお店が成り立つの?という場所にある。
『トゥルーベ』も辺鄙には変わりがないが、まだ通りに面しているので、車で来れる。
しかしこちらは、なかなか見つからないし、人家のど真ん中だし、来るつもりで来ないと来れない店なのだ・・・それなのに、次から次へと客が来て、3台くらいしか止まれない駐車場は入れ替わり立ち代わり道路の方まであふれている。
私が行っている間だけで、この小さな店に何台の車が来ただろうか?
いやあ、まいったまいった。
こちらのパンの香りは、店の名にも付いているだけあって、なかなか素敵だった。
問題は、両店とも家からはあまり近くはないこと。
あちら方面へ行ったら、必ず寄ってみたい店だ。
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