2019年10月25日金曜日

オイディプス 〜初めて観る海老蔵の舞台

前回の舞台が今年1月の三浦春馬さんの『罪と罰』だったので、1年に一度の観劇が基本の私としては少し早めかもしれない。森山未來くんが出演するということで彼のダンスが好きなので気になり詳細を見ると市川海老蔵さんと黒木瞳さん。このキャスティングは興味ふかいかも〜と思いながらチケットを買った。

私は網膜の調子が悪いので視界の歪みから時々とんでも無い間違いをするのだが、初め黒木瞳さんを黒木華さんと勘違いして、『あんなに若い女優さんにこの役ができるのかしら? でも彼女実力があるからやってしまうかも〜』などと思いチケットを買ってからビックリした次第だ。最近この手のおっちょこちょいが増えた。

まず、会場の雰囲気にビックリした。

私が今まで鑑賞した舞台ではこういう雰囲気はなかった。つまり粋に和服を着飾ったちょっと世界が違う感じの方々が多かったことだ。きちんと髪をセットして綺麗に和服を着こなし〜、又和服でない人たちも華やかさがあって・・・ご夫婦でいらしている方々も何となくオシャレ感が漂いプロっぽい・・・「そうか海老蔵ファンの歌舞伎の世界のお客さまやそちらの関係者なんだ」と実感した。年齢層もちょっと高めか?

全体の印象としては、海老蔵さんを意識しすぎの感じがした。それは東西の文化の統合を意識した上でのことなのだと思うのだが、歌舞伎の取り入れ方にしても何か形だけ取り入れているような・・全体に中途半端な感じがしていまひとつ馴染めなかった。

なぜあまり良いと思わなかったのか、今でもよくわからないのだが、多分何らかの理由で汚染がかなり進んだ状態なのだと思うが、外の世界がどんななのか、それを引き起こしたのがオイディプスなのか?背景がいまひとつよくわからず、描ききれていなかった?市民のコロスの存在も普通の市民なのかよくわからず、難しかった?うまく伝わってこなかった?これは観客の感度や理解力にもよるので、受け手の私だけの問題かもしれない。

パンフレットを読んで、なるほど〜と思った節がたくさんあったが、実際の場面からだけではつかみきれず鑑賞しながら疑問がたくさん出てきてそれが未消化で残りながらの鑑賞になってしまった。


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