2021年3月10日水曜日

右手首骨折と手術③+親指の腱の断裂と手術 〜軽井沢、ツルツルの氷の上に雪が積もった急な下り坂にて・・

 前のブログ二つの続きです。

手術が終わり無事退院しリハビリも始まった頃、2月22日、骨折から2週間、手術から10日あまり、リハビリに行く前で着替えをしていたときに、右手首親指の根本から肘にかけてにぶい痛みが走った。パキーンという感じだった。親指が開かない!!!全く力が入らない。かろうじて握れるが開かないぞ。ヤバイ!!


手はまだまだ腫れて熱を持っていたが、痛いながらも体調は悪くはなく後は外科的に治っていく一方と思っていた矢先の出来事だった。

結果的には腱が切れていたのだが、当日診察を受けた時は医師は腱が切れたとは断定できないようで、抜糸の日まで様子を見ることになった。結局4日後の抜糸の日に腱の断裂の決断が下され、その手術はこの病院ではできないので佐久の医療センターに転院しなければならないということになり、わたしは主人の仕事の関係もあるので、東京に戻ることにした。

そして骨折から1ヶ月後になんと腱の移行手術をすることになったのだ。左目の網膜剥離で3回手術をしたと思ったら、右手首の骨折で2回、ボルトとプレートを除く手術も入れたら3回になってしまう・・・やれやれ。同じ場所でこんなに手術を繰り返す人はあまりいないと思うのだが・・・。

この腱の断裂は、手術で入れた数本のボルトの頭が腱に当たって擦れて起きたものらしい。ものすごい腫れ方だったから仕方ないのだろう。疾患名は、右母指長母指伸筋腱断裂。術式は右腱移行。切り口が捩れてボロボロになっているのでくっつけることは不可能なので、人差し指には幸い2本の腱が通っているらしく、お隣からそれを一本借りてきて親指側に移行するらしい。人差し指には2本必要な理由があると思うのだが、もう70歳になるのだからそんなに酷使しないだろう、医学の進歩に感謝である。

一泊の入院で今度は全身麻酔でやってもらえたので、前回のトラウマからは解放されると思う。手術は無事に終わり退院した。しかしまた右手が使えなくなり再びパンツの上げ下ろしも難儀になった。左手だけの生活がしばらく続き、リハビリでどれくらい回復するか・・・もう少しブログを続けようと思う。

どうかまた使えるようになりますように。親指さん宜しく!人差し指さん、ありがとう。

全身麻酔から覚めた時の体験は面白かった。ベッドの上で右手がどこにあるのかと思って、意識で探した。するとぼーっとしながらもお腹のあたりに静かに乗っている。左手でお腹の上を触って見たら何もない!のぞいてみると肩の先に確かに腕はあるようなので、よく見てみた。私の右手は自分の体の右脇に腕用のお布団のようなものがあって、そこで眠っている。全く感触がない。それを見ても意識の上では右手は私のお腹の上にある。しっかりとあって全然移動しない。重い。

よく足を切断した人がもうない足先が痒くなったりするシーンがあるけれど、よくわかるような気がした。不思議な体験だった。続きは


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