久しぶりに本を読んだ。生物学者の本なので普段とは違う風が吹いて面白かった。専門書というよりも一般向けに書かれているので難しくはあるけれど私にも読むことができた。
いきなり一羽の黄色い蝶の話が出てきたので、つい引き込まれてしまった。ここのところ蝶のことを考えることが多かったので、これも何かのご縁?と思いながら。
生物学との接点といえば、はるか昔、高校生の頃の生物クラブで温泉に生息するグッピーの研究をしたことくらいだったが、細胞のことはサイマティックスのバイブレーションなどで触れたこともあり、大変興味深かった。
考え方のもとに、細胞、遺伝子、自然淘汰による進化、化学としての生命、情報としての生命の5つがあり、それぞれに関わり合いながら説明されているので、色々な角度からのアプローチが記されている。ものを考える上で、モヤモヤしていたものが「なるほど!」と思ったり整理されてスッキリしたり読み進む途中でずいぶん色々な過程を経た。
私は、『生命の樹』の章が好きだった。
生き物には異なる形態があり、すべて生きている。そして程度の差こそあれ、他の生き物に依存しつつ、自然淘汰で進化し、自らを律する物理的存在である。地球上の生命は一つの生態系に属し、そこにはあらゆる生き物が組み込まれ相互につながっている。
生命が共通する家系図、生命の樹をなすことから、それぞれの生き物がたくさんの枝を伸ばして果実のようにぶら下がり巨大な樹形図ができあがっている様子が浮かんできて楽しくなった。その中には私もいるし、わんこのくうちゃんもいる。蝶もいればミミズもいる・・・それが同じ一本の樹から伸びる無数の枝でつながっていると考えたらとてもいい気持ちになった。
この本の本筋とは受け取り方が違うかもしれないが、これからの生命のあり方を考えてはいることになっているのでは?と思いながら、素人の本の読み方ですが、記憶のために記しておきます。
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