今年の年賀状は郵便料金のあまりにも大幅な値上げで控えようと思っていたが、思っていたよりも多くの方々から元旦に年賀状が届いたのでいただいた人々にお返事した。
実は年賀状はとても好きな習慣で、一年に一度のご挨拶が楽しみでもあった。何年もお会いしていない友人たちと束の間の会話が成り立ち、「ああ、今年もお元気そうで何より・・」とか思いながら、そっけないけどビーンと伝わってくる何気ない一筆や素敵なデザインのおはがきをとても大切に思う温かい瞬間なのだ。
その年賀状が元旦に待てども待てども届かない。1通も届かない。70年以上生きてきて、元旦の午前中に年賀状が届かないのは初めてのことだった。それが午後になっても夕方になっても届かない・・薄暗くなって、真っ暗になって、それでも・・と郵便箱をチェックしに行ったら、あった!!
ちょっと悲しい瞬間だった。しかも2日は配達のない日。3日にまたまとまって届いたが次は土日で休み、6日の月曜日はその前が休みだったせいか郵便物がなかった。
最近の郵便局には日頃から不満だらけだった。まるでヨーロッパの郵便事情だ。宅急便が普及してスピードの世界に入ったせいか、郵便がとにかく遅い。土日の配達がないから市内でも金曜日に出したら月曜日までは絶対に届かない。うっかりすると木曜日に出しても月曜日になるし、祝祭日を挟むとさらに遅れる。しかも配達の時間がいつの間にか夕方になってしまったので、届くはずの日も一日中待たなければならない。
ハガキが一枚5円だった時代に育った私は年末を控えているのにいきなり63円から84円に上がったのにも驚いたが、年賀状や手紙の文化がこんなにも容易く滅びることにもびっくりした。これではもう郵便は使ってくれるな、と言われているのと同じだ。
手書きの文字や、返事が届くまでに開く時間のゆるさ、時にはその間に考える時間のゆとりや焦ったさ・・・そんな美しい文化が滅びつつあるのがなんとも寂しい新年の幕開けだった。日本人の気品や気立の穏やかさを支えているものが少しずつ減っていき、社会が変な方向に向かっている。郵便局さんも合理化だけではなく、もっと大切なことにも注意を払って欲しいです。
平和で心豊かな年になるように修正していけますように。
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