2012年9月18日火曜日

『いのちの輝き』 〜ロバート・C・フルフォード博士


この本は私のバイブルだ。
私は子供の頃から、訳の分からない不調に苦しんで来た。頭痛、腹痛、下痢、痙攣、しびれ、訳の分からない痛み、湿疹、貧血、めまい、肩凝り、呼吸困難・・・とにかく色々な症状があるのだが、病名を貰える程の病気ではない、しかし具合が悪い。

頭痛がない時などなかった。小学生のくせに常に頭痛薬と百草丸を持ち歩いていたし、肩凝りがない事もなかった・・・

根性がないからだ、と思って頑張っていたら、意識をなくして倒れたこともあったし、貯蔵鉄がゼロになって入院したこともあった。短距離は速いのに、100mを超えると急に失速し、400m走は気を失った。
大好きだったバスケットボールもシュートは入るのに、体力が続かなかった。

そんな繰り返しで大人になり、結婚して子供を産み・・・しかし体調の完全回復はなかなか訪れなかった。どこかが常に調子悪いのだ。頑張る気力がどうやっても出ない。

5年程前になるだろうか?
丁度サイマの施療のお陰で少しずつ体調が整って来た頃、
Kzさんが買って来たこの本を手にした時、何かに吸い込まれるような思いで引きつけられ一気に読んだ。そして病名を貰えなかった自分の悲しさは、仮病でも自分の精神が弱いのでもなく、本当に調子が悪く、なるべくしてなったこういう体質であることを知った。

雨の前の猛烈な頭痛も一笑にふされないで、きちんと相手にしてもらえる。
だって、博士ご自身が私と同じ症状なのだから。

何回か読んで暫く手にしていなかったが、又読みたくなったので家中を探したが見つからない。そう言えば息子のKが来た時に持って行った本の中にあったような気がするので、もう一冊amazonのマーケットプレイスで買った。
貴重な本なのか中古でもあまり安くない。

この本によると私の不調の原因は産まれた時の難産と母親の命を救う為に放っておかれた、窒息の時間が長かったことにあるらしい。母を助けた後、駄目だと思ったほとんど石の固まり状態だった真っ青な物体のお尻をピションピション叩いたら産声をあげたらしい。

この空気を吸えない時間が長かった赤ん坊は、人生最大のトラウマを出生時に持つ事になり、きちんとしたケアをしないと身体のあちこちに歪みをもたらし一生に渡って影響することになるという。
又、このトラウマになっている窒息の苦しみがよみがえり自殺する可能性がとても高いということだ。

余談だが、私はうちの娘Wのうぶ声ほど素晴らしい声を聞いた事がない。映画の感動的な出生のシーンでもあの子の声には叶わない。
スウェーデンのヘンリー・M・トゥルビー博士によると、うぶ声がすべてを物語っているそうだ。あの力強い、澄んだ、生命力あふれた声は、今でも私の耳にしっかり焼き付いていて、とても気持ちがよかった。お産のスタッフは歓声を上げた。
録音しておいてみんなに聞かせてあげたかった。

しかし、実際私には誰も付き添っていてくれなかったので、みんなあんなに素晴らしいものを逃した。Kzさんにあんなに感動的なことはないと言って、息子のKの時に立ち会わせたが、全く違ったいじけた弱々しい声だった。

そう言えば、彼は今は何処から見てもとてもたくましいが、デリケートで3歳くらいまでは弱虫の泣き虫だった。身体もお姉ちゃんより弱かったし、色々手がかかった。
もっとも、このお姉ちゃんはあまりにも勇敢すぎて、今でも紐の切れた凧状態で世界中をすっ飛びまわっている。

このうぶ声の対比は今でも時々笑い話で出て来る。

話をフルフォート博士に戻そう、私はこの本を通して、自分の不調の原因を知ったら、とても気持ちが楽になり、生きるのが辛くなくなった。

身体の気の流れをブロックするものを取り除いて行くこと、自分で少しずつコントロールしながら、完全ではないが、修正して行こうと思う。そしてどうしてもうまく行かないときには、サイマの力を借りたり、酵素温浴や温熱療法の力、あるいは村津先生の歯の噛み合わせ治療の力を借りてどうにか生き延びていけそうだ。

しっかり自分の身体と向き合うこと。身体の声に耳を傾けること。
そして、時々この本を取り出して軌道修正すること。



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