2023年7月11日火曜日

北海道の旅 富良野・美瑛・トマム・帯広 〜花と庭と美味しい食事 、マンガリッツァ印象的!


50年ぶりの北海道旅行に出かけた。今回は道北・道東エリア。旭川まで飛行機で、美瑛、富良野、トマム、帯広とレンタカーでまわり、帯広空港から飛行機で羽田に戻った3泊四日の旅。昨年のしまなみ海道の旅に続くTご夫妻との 心地よい旅だった。

楽しみにしていたのに、もう終わってしまって残念、しっかり記憶に止めるためにこれを書いている。


北海道は大学生の頃、1か月ほどかけて大きなリュックを背負いユースホステルに宿泊してカニのように移動する学生たちをカニ族と読んだのだが、まさにそのカニ族のいでたちで知床や羅臼、釧路、納沙布岬、札幌、小樽・・と周遊券を買って北海道中歩き回ったものだった。

サロマ湖のユースが当時とても素敵だったのを覚えている。知床のユースにはたくさんの学生が集まっていて、大きな部屋でごろ寝、若者の貧乏旅行の独特の雰囲気を醸し出していた。ユースホステル巡りをしているので顔見知りになって何度も違うユースで出会ったりしていたのが懐かしい。

美瑛・富良野は北の国からをしっかり観ていたので一度行ってみたいと思っていたのでラベンダーの季節に訪れてよかった。

白樺の並木を通り、ぜるぶの丘に着くと、日曜日のせいもあって、すごい人気でまさに人がごった返ししていた。外国の人もたくさんいた。主に東洋人、自撮りしていたから多分中国人だと思う。よく手入れされた花々で色とりどりの丘をいくつか見て、白金青い池へ。池が色を変える不思議な青。

美瑛・富良野は本当に写真の通り、あるいは写真どころではない規模の景色で、美しい。つい管理が大変だろうなあ〜と思ってしまった。とにかく人の多さにビックリ。

この日は「ランドスケープふらの」という畑の中にあるペンションに宿泊。ダッチオーブンのチキンと野菜のお料理がとても美味しかった。地元の食材を使っているので素敵だ。歳をとってホテルに宿泊することが多いので、小さな共同のお風呂やお湯が出ない洗面所は久しぶりだった。トイレは室内にあったのでホッとした。美味しい食事があればこれも良し!という気分。デザートのメロンはここが一番美味しかった。

疲れていたのでよく眠り、2日目はファーム富田などお花畑巡りと、新富良野プリンスホテルの風のガーデンへ。倉本聰さんの世界がいっぱいで、素敵だったのは「優しい時間」というドラマに出てきた寺尾聰が店主をしていた「森の時計」という喫茶店。お店に来たお客が自分でガリガリコーヒー豆をひいて美味しいコーヒーを淹れてもらうシーンを思い出す。嵐の二宮くんとアズちゃん役の長澤まさみさんがまだ若く、とてもフレッシュで、難しい役なのに印象的に演じていたのを覚えている。今では大スターだもの。

倉本さんの『風のガーデン』はとても好きな作品の一つで、緒形拳さんの遺作だったと思うが、その作品の雰囲気が周り中に溢れていた。ただ、「森の時計」は混んでいて入れなかったのでカレーを逃したのと、いくまでの道にすごい数の枝豆に似た緑色の大きな毛虫が発生していて、行列を成しており時々上から落ちてきたり足の踏み場もなかったりしたので「うっ!!」となったのが一生忘れないと思う。ハッと気がついたら周りが毛虫だらけ・・・というのはまじ怖い。中国の女の子なんか悲鳴をあげて飛び上がって、すごい勢いで逃げ出して行ったので漫画みたいで笑ってしまった。

ランチは当てにしていた唯我独尊というカレー屋さんが潰れていたので、お蕎麦を食べてからチーズ工房を見学したりしてトマムに向かった。星のやには泊まらず、クラブメッド・トマムに宿泊。

こちらはオールインクルーシブというシステムを使っており、料金前払いで宿泊している人が舘内でするすべてのものが無料。食事や飲み物、催し物等。夏休みを使って1週間くらい家族で宿泊している人々が多いかんじだ。

館内に入った途端外国!フランス資本のホテルらしい。支配人はフランス人、ほとんどのスタッフが外国人。特に東洋人が多く。日本人のスタッフもちらほらいるという感じで運営している。言葉も英語が多い。うっかりしていると異国を旅行しているような錯覚に陥る。

飲食は全部バイキング方式。各国に対応したお料理かもしれない、味はまあまあの程度。若い人は色々な種類のものをいくらでも食べられるので嬉しいかもしれない。アルコールはカウンターでオーダー、もちろん特殊なもの以外はすべてインクルーシブ。バーは多目的ホールのようになっていて流れている音楽の音量が凄まじいが、若者はこういうクラブみたいな雰囲気が好きなのかもしれない。キッズの時間帯にはちびっこが夢中でダンスしていた。時代の流れを感じる。しかもここは日本!

疲れていたのでよく眠れた。3日目天気はあまりよくなかったので、有名な雲海テラスには行かず、ゆっくり朝食を食べてタウシュベツ橋梁へ。

この日のコースはドライブが多かったが、静かな時間の流れがあって、歴史も感じ、人もほとんどいないのでとても素敵だった。私は観光地よりもこういうところの方が好きだ。展望台から見ると砂州のようになっている所には鹿が何頭もいたし、熊の子供かと思えるようなお尻のシルエットも見えたし・・この時初めて北海道に来たような気がした。橋梁がところどころにあってなんとも風情がある。昔の風景が浮かんできて、タイムスリップするような感じがする。

ただ、ヒグマが頻繁に出没しているらしく、警戒の標識だらけなので、展望台でコンビニで買ってきたおにぎりを立ち食いして、ゴミを全部しっかりと持ち帰り、早々に退散した。ガサガサと音がしたらゾクっとしそうな所なのだが、行けてよかった。

帯広のホテルに向かって!宿泊は「森のスパリゾート北海道ホテル」私は温泉が大好きなので源泉かけ流しの露天風呂付きのお部屋にした。とても快適な素敵な客室で次回も来ることがあったらこの部屋にしたいと思った。茶色がかった湯花を含んだ掛け流しのお湯が素晴らしい!!お肌スベスベ。私は出発までに五回入浴した。何度でも入りたい。

ディナーは満員で和食が取れなかったのだが、ギリギリ洋食のレストランの予約がとれた。十勝の食材にこだわった料理で、シェフさんも結構有名な人らしく美味しかった。ほうれん草が印象的に美味しかった。

朝食はこちらで焼いているパンが結構人気なので洋朝食にしたかったのだが、前夜が洋食だったので和食にしてみた。蒸した豚の薄切りをタレにつけて食べる豚丼もどきが美味。主人とT夫人はスープカレーの朝食。T氏も和食。テーブルがカレーの匂いでいっぱいになってしまい・・・まあ、仕方ない。焼きたてのパンのほうが良かったかも。

とにかくこのホテルには大満足で出発。本当に良いホテルだった。

4日目は帯広にあるガーデン巡り、真鍋庭園、十勝ヒルズ、柴竹ガーデン等。十勝ヒルズが大当たりで美しかった。真鍋はNHK朝ドラの「なつぞら」のアトリエ、十勝が「舞いあがれ」のロケで使われているそうだ。確かに記憶にある。

十勝ヒルズはよく手入れされており、とても心地よいガーデンだった。後で知ったのだが、ガーデン内で食べたランチが、ハンガリー産のマンガリッツアという育てるのに難しい豚さんのハムでここでしか食べられないらしい。このお味は心に残るものだった。フランスパンもとても美味しく焼けているし、少しだけのピクルスやポテサラも実に良いお味だった。庭の手入れが行き届いているところはすべてが良い。

柴竹ガーデンは柴竹さんという名の知れたおばあさんが2年ほど前に他界されたようで、多分その方がいなくなったことにより個性が失われ、手入れもせず荒れてしまったのだと思う。これで入園料を取るの?と言いたいくらい悪い印象だった。しかしkzさんが言うには、土はまだおばあさんが生きていた頃の名残があって、大変質が良かったそうだ。何についても共通して言えることだが、跡を継ぐ者がいないというのはもったいないことだ。

富良野のお花畑もそうだが、植物もきちんと世話してあげないといけない。

帯広はラーメンの店が多いようだが、街中で入る機会がなかったので、空港で飛行機に乗る前に好奇心で食べてみたが、とても不味かった。やはり地元で競争しているようなラーメンを食べないとダメだと思う。しまなみ海道の時も尾道ラーメンの店がハズレだったので、次回はよく研究して。大雑把に北海道のラーメンは美味しい!ではダメなのだと実感。

次のT夫妻との旅行はどこになるのだろう?楽しみだ。


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