2011年1月15日土曜日

友だち

色々な人々が同窓会へ行ってきた、と時々話す。
特に小学校の同窓会、と聞くと驚きだ。

私が思うに、学校というものを卒業してから後にも先にも高校の同窓会がたった一度あっただけのような気がする。
実に不思議だ。
小学校も中学校も地方の普通の公立学校だったせいだろうか?
確かに東京の私立の小・中へ行った人は今でも付き合っている旨を良く聞く。田舎の公立の学校は本当に雑多な人々の集合体で、経済的、家庭の事情等様々で、なかなか付き合いが続かなかった。中学を卒業してすぐ就職をする人もいたし、もちろん高卒で就職が大多数だったのだから。私は比較的町の人間だったのかもしれない。
長野県がある意味ドライな風土だったのだろうか?それとも引っ張るリーダーがいなかったのかもしれない。いや、一番の理由は、多分地元を離れてしまったせいだろう。

還暦を迎えるにあたりふと考えてみたら、小学校の友人で現在も付き合っている人は一人もいない。
中学で3人。女性1人、男性2人・・・そのうち一人は自分の夫だ。しかも女性は高校も同じだったから残る確率はぐんと上がる。
高校の友人は、女子高だったせいもあるし大分社会的な立場が近くなってきているせいもあると思うが、少し残っている。それでも、年を経るに従って、一人、又一人・・・と減って行ったように思える。今でも続いているのが、5人ほどだ。当時本当に仲良しだったから、今も何気なく音信がある。
大学は男子校だったから、つまり100人のうち女性は1~2人だったので、今でも付き合いが残っているのは、女性一人だけだ。だいたい女が居なかった。

某放送局時代の友人は3人。

アメリカでの夫婦学生時代は、主人との共通の友人になるので揚げずにおくが、私が個人的に親しくなった人々も亡くなったり、引越しで行方が分からなくなったりで、少しずつ途切れてしまった。

日本に帰国して、子供が産まれ、練馬のマンションに住んで居る時にできた友人たちには芸術肌の人々が多く、今も続いている。友人は6人。みんな手に何か持っていて教えている人も多い。それぞれグループではなく1対1の付き合いだが、今でもとても親しい。ちょっと会わないでいると会いたくなる。多分大人になってほぼ自分が出来上がってから親しくなった人々なので経済的にも社会的にも気兼ねなく付き合える人たちだったから、自然な深い付き合いができているのだと思う。

そして、ここからが勉強会を通しての友人達なのだが、共通の好みがあるので楽しい良い付き合いができている友人たちだ。つまり仲間たち。グループ付き合いが多い。
まず、武蔵野市にある子供達の幼稚園の母親の英会話クラスで知り合ったお母さんたち。この人たちとは先生がアメリカへ帰ってしまってからもずっと勉強仲間で続いている。同じ志があるということは、人間を繋ぎやすくするのだろう。これが6人。彼らはみんな単独で勉強会に参加した人たちで、つまり友だちとつるんだりしてないので、個人個人が一人でも勉強したいという意志を持って入ってきた人々であったことが、長い付き合いにつながっているような気がする。

子供たちに手がかからなくなってから、地元の武蔵野市から離れて早稲田へ行って勉強を始めたのが、1997年。そして1999年からは上智での勉強が加わった。
後者がこのブログでもよく登場するKevinのクラスだ。これは映画と文学と英会話のクラスなので、ここでの友人達はマジやばい!つまり、映画好き、文学好き、旅行好きと3拍子揃うので、全く気が合ってしまい、お互いに色々な企てをして楽しんでいる。不思議なのだが、語学好きにはオープンな性格の人々が多く、誰とでも直ぐにうち解ける気のいい人が多い。へんな壁がないのだ。13年来の付き合いになるが、クラスをやめても付き合いが続いているし、色々な人々が出たり入ったりしながら、一生付き合っていくことになると思う。

早稲田の『女性と文学』や青山南先生の『原文で読むアメリカ短編』のクラスでは、普段も会って付き合うような関係は生まれなかった。お会いすれば懐かしいに違いないが、時々メール交換する人が3~4人いるくらいだ。先生は大好きで、授業を再開したらいつでもすっ飛んで生きたいが、クラスメイトとの付き合いはあまり発展しなかった。結構『わが道を行く』タイプの人が多かったのかもしれない。
多分今お会いしたら、みんな一癖あってとても楽しいと思うのだが・・・。

それに引き換え、2000年から始めたスペイン語のクラスはえらいこっちゃ!って感じで、全くオープンなラテン系の空気が流れている。これが私の肌に合っていて、実に居心地が良いのである。私はラテン系なのかもしれない。滅茶苦茶明るくて誰でも受け入れちゃって、ボーダーが全く無い。みんな思いやりがあり、感じよくて、心が広く、陰険な人がいない。居ても直ぐに感化されて、溶け込んでしまうのだ。
プロフェッソーラのせいかな?
おまけに好奇心が強くて、勉強好き!
「○○やろう!」って言えば、すぐに「そうしましょう!」と乗ってきて話がいとも簡単に決まってしまう。素敵な仲間達だ。

フランス語のクラスは5~6年在籍したような気がするが、スペイン語のノーテンキよりは少し気難しいかもしれない。

友人を分類しても仕方ないのだが、どこで知り合った友人たちも今続いている人たちは、かけがえのない人々で、死ぬまで付き合って行きたい。

ふと、心の整理のためにこんな事を書き置いた。多分年賀状を見たせいだろう。

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