2011年9月15日木曜日

弱音を吐こう介護日誌⑲ 〜人間の脳って!

折角言わなくなった言葉が又復活!

もうこれは解決したと思っていたのに、又ぶり返してきた。
あんなに忘れっぽいのに、どうしてこういうことばかり甦って来るのだろうか?
「かすりのズボンがなくなっちゃった!どこ?」この台詞を聞いた時、背筋がぞぉ~~っとした。

随分苦労して解決したことが又復活しちゃって・・・どういうのだろう?
人間の脳って、こういうことなのか・・・?

誰かが髪を切ってしまった ← 私が切ったのだと納得したはず
かすりのズボンがなくなった ← 3ヶ月ほどおさまっていたのに
温かくなったらそのズボンはくよ ← 今真夏

洋服の組み合わせがあまりにもちぐはぐで、五色豆にもなりゃしない。
何となくみすぼらしいので、新しいズボンを4本色違いで持って行った。4色あればどれかと色合わせできるから良いと思ったのだが・・・あまり気に入らなかったのだろう、今穿いているのに比べるとずいぶん小奇麗だと思うけれど、全くはく気配がない。

もうどうでもいいや。
Tシャツでもブラウスでもカーディガンでも、木綿でもウールでシルクでも、
これは薄いから夏物。
これは厚いから冬物。
材質に関係なく判断がそれしかないからとんでもないものを着ている。
半袖のコットンのTシャツでも、少し厚手だと冬物になってしまう。ぺらぺらしたスケスケの薄手のものしか夏物と認めないのだ。
いくら説明しても聞いてくれないから、『自分は洋服がない』ことになってしまう。

Tシャツは下着だと思い込んでいるので、それ一枚で着ても良いのだと言っても絶対に言うことを聞かない。従って必ず上に変な柄物のブラウスとかカーディガンなどを羽織るので、何ともいえない重ね着になる、それを見ているとこちらは頭が痛くなってくる。

下着のノースリーブのシャツのレースがついたやつは、下着ではなく、ブラウスになる。
「これは下着なのだから、上に着たらみっともないよ」といくら言っても駄目。
もう、めちゃくちゃやー!

あたしゃ、もうどうでもいいと諦めたい。
知らん顔したい。
けれど、廊下に出ると皆様きちんとしていらっしゃる。
みんな呆けていても、その辺の脳はきちんとしているみたいだ。
何だか洋服の着方がへんなのはうちのオババばかり。
あんなにおしゃれだったのに、その辺りを司る脳はどこへ行ってしまったのだろう?

カズさんのお父上は、自尊心と自己顕示欲ばかり残ってしまった。
私は最後に何が残るのだろうか?

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