2012年5月8日火曜日

認知症を恐がらずに暮らしていけるって・・・

6月号のクーリエにこんな記事が出ていた。
地域全体が介護ホーム オランダの幸せな"認知症村"

私はまだオランダには行ったことがない。
娘が仕事上の取引で何度か行ったと聞いて行ってみたいと思っていたが、まだ実現していない。
オランダと言えば風車と花と麻薬が合法だということくらいしか知らない。
行ったことのある友人が「あっちこっち、ヌードだらけよ〜」と言っていたが・・・

ところで、この記事はとても素敵だ。
アムステルダム郊外にある介護施設「ホーゲヴェイ」という所で認知症の老人たちが暮らしているらしい。
ここの特徴は、スーパー、カフェ、美容室などがあり小さな村の形態をとっているそうだ。塀で囲まれてはいるが、老人たちは村の中をどこでも自由自在に歩き回れるらしい。ここのあり方は世界中から注目されているという。

現在の入居者は152人。自分のライフスタイルに合わせて、棟を選べる。
迷子になっても、介護者が家まで連れて行ってくれるし、財布を忘れても大丈夫、間違えて買って来ても快く戻してくれる。だってスーパーの店員さんも介護者なのだから。

第一線で働いていた人たちが多いらしいが、認知症になりかかっているけれど、全く自分でなにもできないわけではない人には理想的かもしれない。

食事を作ったり、自分で洗濯したり何でも受け入れてもらって、慣れ親しんだ村の中で自然に年老いながら暮らすことができる。みんな少なからず惚けているから、自分のことをさほど心配することなく、自然体で受け入れてもらえるということなのだろう。
ホームの中だけが行動範囲の暮らしとは全く異なる。

2009年オープンというから、まだまだ色々な問題が発生するかもしれないが、年老いても人間らしく暮らせるのは心底ありがたいことだ。
村全体が惚けちゃった自分みたいな人ばかりで、介護者に何気なく見守られながら、平和に暮らしていけるのだったら、とても素晴らしいことかもしれないと思った。
できれば、惚けないでやって行けたら素敵だけど・・・

少なくても村の中を自由に歩けるのは今の母の生活と比べると天と地との差程の違いがあると思う。歩けるうちは、歩きたいのが当たり前だから。




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