2012年8月8日水曜日

弱音を吐こう介護日誌(33) 〜いやあ、参った!この不機嫌は?

自分へのご褒美に自分であげた二日間の夏休みが明け、心が少し軽くなって元気を出してオババの所へ行ってきた。

昨夜はサッカーのメキシコ戦を観たので、眠い。その前の夜中はなでしこのフランス戦だったから、二日続けて徹夜だもんな。

でも、ちょっぴり何かから解き放たれた気分で行ったのだが、着いた途端に暗い空気に圧倒される。ここのところこの人はどうしてこんなに猛烈なパワーで暗いのか。
しかも言っていることが全く以てしっちゃかめっちゃかもいいところだ。
私、もう負けそう・・・(半べそ)

映画『グッドハーブ』の植物学者のお母さんが少しずつアルツハイマーに侵されて行くように認知症が次の段階へ進み始めているのだろうか? そしてこれから急激に進むのだろうか?
過程が似ていて恐くなった。頭の中の混乱から生じるうろたえ方がソックリなのだもの。それなのに、私は彼女の自尊心を傷つけるような台詞を言った。

本人も何か異変が起き始めているのを感じてイライラしているのだと思う。
本能で。
そして娘である私に一番そのイライラはぶっつけ安いのだろう。

「認知症なのだからもっと優しく」そう言い聞かせても、私へのあの際限のない我が儘さと絶え間ない理不尽な要求を受けていると自分がつぶされそうになってどんどん覚めて来て、「いいよ、それ以上言うなら私帰るから」と部屋を飛び出したい衝動にかられる。

相手は分かっているのか、何なのか? 
いくら説明しても通じない繰り返し繰り返しの同じ訴えには疲れ果てた。はぐらかして誤摩化せば良いのだろうか?
相手が親だとそんな心のないことができない。
だって、よそのおばさんではないのだから。

もうホームの人に任せて、私が行くのはよそうか・・・と思ってしまった。

私は弱虫だから、そういう母の姿を見届けることに耐えられないかもしれない。

神様は、耐えられない試練はお与えにならない、とヘリオトロープのTさんがおっしゃっていたが・・・ほんとうに?

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