2013年2月7日木曜日

弱音を吐こう介護日誌(37) 〜認知症でもやはり、母は母

珍しく、認知症のオババが
「ソラちゃん、あんまり具合良くないの?」と聞いた。

この人はそういうことに特に最近はあまり気がつかないことがほとんどなので、ビックリした。

「そうなんだ、昨日もめまいがひどくて吐き気がして立っていられなかった、、、、何だか分からないけど、具合悪くて・・・めまいの薬飲んだんだけどね。今日も頭の位置が変わると何だかクラクラ、ムカムカ・・・」

今日は顔色が悪いと思って元気に見えるように赤系の洋服を着て行ったのだけれど・・・ばれてしまった。

「どこか変?」と聞くと
「何だか痩せたみたいな、やつれたみたいな感じだよ」

親とはありがたいものだ。

姑には具合悪いのに笑顔で頑張ったって、気付いてさえもらえない。最近こんなこと言われたことなかったので、妙に嬉しかった。

辛い時に、誰かが気にかけてくれるってこんなに嬉しいことだったのだ!

無邪気な認知症の母が、自分のことで精一杯の母が、こころのこもった一言を発してくれた事実は何と心温まることだろう。本能で気が付いてくれることのありがたさ、理屈抜きの肉親の情は背負っているものを担ってもらったような感じがして、心が軽くなった。

ホームのスタッフが母を好きなのも、こんな本能的な一言があるからかもしれない。
「市川さんにこんな声をかけてもらった」と何人かの人から言われたもの。

オババ、頑張れ!

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