2014年3月18日火曜日

アンドラーシュ・シフ 〜バルトーク、そしてバッハ 

3月14日は久しぶりにクラッシックのコンサートに出かけた。
以前は月1くらいで、コンサートに行っていたものだが、最近は年に2〜3回になってしまった。

前回は11月、ジャズでロン・カーターだったから、今年はもう少し可能性があるかもしれない。


場所は紀尾井ホール。曲目はバルトークとバッハ。
シフさんは、『バッハを演奏するならば紀尾井ホール」と語っているそうで、私もピアノの演奏ならば紀尾井ホールと思っているので、とても楽しみだった。


家ではよくシフさんのCDを聴く。Kzさんがよく聴くので私も聴いているだけなのだが、カザルスのチェロの音が分かるように、シフさんのピアノの音もわかる。彼の音色はキラキラ輝くから。

さて、この日は『バルトークとバッハ』、という組み合わせだった。

一曲目、『二声のインヴェンション』聞き慣れた旋律が始まった。
「ああこの曲知ってる、娘がよく弾いていたなあ〜」と気持ち良く聞いていると、いつの間にか次の曲に入っている、区切れがない!!

それどころか、区切れがないままバルトークに入ってしまった。ビックリしたのは、始まったら前半が終わるまで曲の区切れが全くなく、バルトークとバッハが交互に演奏されているのだ。「エッ?つながってるの?がーーん!!!」                    

こうして、後半も同様、アンコールまで同様で、彼のタフさに驚きを隠せないまま、演奏は終わった。シフさんの演奏を聴いていると光の粉が舞う。本当に舞うのだ。音がきれいで、心地よく温かく・・・

ところで迷惑千万だったのが、通りを挟んで隣のおじさん。咳が止まらない。痰が絡んだ咳が・・・休み時間には隣のおばさんとペラペラ大声で話しているのに、演奏が始まると咳を始める。後半は少し対策が良くなったが・・・許せない!

集中ができなくて、苛立ってしまった。
深呼吸して心を落ち着けたら咳の音も気にならなくなった・・・これも自律神経のトレーニングの効果か・・・

音が光になって、それが粉になって舞っていた。  


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