2011年5月11日水曜日

弱音を吐こう介護日誌⑩ 〜オババランチ

毎週水曜日はオババランチの日だ。
ホームへ行って、一緒にお昼をいただく。

いつの間にかオババはお食事を一緒にする人ができたようだ。
四人のグループで、オープンした初日から入っている古株の人々のグループだ。居住者の中でも極めて正常でしっかりしている3人の女性達だ。

そのうちの一人の方が、「今日は娘さんの来る日でしょ?場所を用意しておいたから一緒にいらっしゃい!」と迎えに来てくださった。何だか私もホームの顔になってきたのだろうか?
まあ、歓迎されないよりはいいかもしれないが・・・

一人の感じよい92歳のササオカさんは、以前ぬり絵でご一緒している。
母のことを面白いと快く思ってくださっているみたいで、母も彼女のところは好きなようだ。
何故なら「ともだち」と呼んでいるから。

もう一人のどこに居ても大きな話し声が聞こえるミウラさんは、頭もしっかりしているけれど、口も達者で、少し若い。大正15年生まれと言っていたから、85歳位だろうか?
オババはいい加減に聞いているので苦にならないが、いつも聞いている人は結構大変そうだ。けれど記憶もしっかりしているし、周りのことを全て把握している情報通で、話を聞いていると面白い。
もっともオババはそういうことに興味ないのであまり役にたたないのかもしれないが・・・
いずれにせよ、良いグループにいれていただいている。

3人目のヒグチさんはまだまだ若い大人しそうな控えめな感じの方で、今日はご自分の家に行かれていて留守だったので、私が代わりに座席に付くことができた。

オババはさばさばしたミウラさんに結構きついことを言われているのだが、何を言われてもあまり理解できなくて、気にしていないようなので、まあいいか!って感じだ。こういう時は悪意がなくて呆けているのもなかなか良いものだ。昔のオババなら癇癪を起こしているところだもの。
ササオカさんはオババより高齢なのにしっかりしていて言っていることが理解できるから、あまり何度もきついことを聞いていると頭が痛くなってしまうらしい。

情報通のミウラさんの入居者に関する情報は私の観察とほぼ一致していて・・・、けれどそんなにしっかりしたミウラさんでも足が少し悪いので、杖が必要なため一人の外出は許されていないらしい。入居者のなかでは3人しか一人で外出ができないと言っていた。そして内訳も私にはピッタリと分かった。
そんなだからオババには一人で外出などとても無理なのだが、瞬間しか分からない彼女はそれが不満で私に文句ばかりなのだ。私もいちいち気にせずに賢くならねば・・・

オババの認知症は少し進んでしまっている。来週から新しい薬の量が増える。
少しでも効果がでてくれると良いけれど、今思うと随分前から認知症は少しずつ少しずつ進行していっていたのだと思う。今回は2カ月で急激に悪化したのではあるけれど、実は何年もかかって今に至っているのだと思う。

それがよく分かった。 長い目で見ていかねばならない。

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