2010年11月1日月曜日

えっ! 又? 〜認知症と鬱の兆候

又、オババにやられたー!

私はこの人の娘をして何十年になるのだろう?
又この繰り返し。 実の母親とは言え、こんなに我がままで自分勝手な人は見たことがない。

母が東京へ来なくなってから何年になるのだろう?
ざっと8年位は経っているかもしれない。結構頻繁に、来ては多量に買い物をして帰って行った。
それが、購買意欲の低下とともに来なくなった。
東京へ来ても私とけんかするだけだし、欲しいものもないし・・・と。
多分80歳を過ぎてからは一度も来ていない。

毎回、毎回誘って迎えにまで行っても、「やはりやめた!」で終わる。
まるでそのパターンが彼女の癖になってしまったみたいだ。

鬱の傾向がかなり出てきて、しかも認知症のアリセプトという薬も受付けない。そうこうしているうちに、同じことばかり言うようになり、しかも内容は弱気な愚痴ばかりで「死にたい、死にたい」が口癖になってきた。
娘としてはやはり聞き流してはおられず、何か自分にできることがないだとうか?とどうしても考えてしまう。朝それを考えながら目が覚める時があるもの。

そして、『丁度紅葉のきれいな季節なので、軽井沢へ行こう!
そしてオババを長野まで迎えに行き、病院に付き合ったその足で軽井沢まで連れてこよう!
音波のお風呂にも入れるから、調整してあげれば多少は気が晴れるかもしれない。
帰りは長野へ送って、その足で東京へ戻ればよい。』
そう思って、駄目元でオババに声をかけた。

珍しく、本当に珍しく、
「そうだねえ、行ってみようかねえ。ソラちゃんが迎えにきてくれるなら~」
という返事。 上手く行き過ぎた!!

出発当日の朝、つまりちょっと前、
「やはり、気が進まないから、この話は無しにして欲しい」と電話がかかってきた。
「お母さん、このままじゃうつ病になっちゃうよ。無理してでも一度外へ出てみようよ。きっと紅葉がきれいだよ。Kzさんが連れておいでって言っているから。私がご飯作ってあげられるし、今週は学校無いからのんびりできるよ。」

「どうしても出たくない。来なくていいから」

それで終わり。

こんな時は説得しても駄目なのはわかっているが、どこかで壁を打ち破らないと、餓死した老婆を発見という最悪の悪夢を体験することになる。そんなことになったら、私は一生報われない。

自分が報われないから押し付けるというのとは訳が違う。本当にリミットなんだよ、様子を見ていればいやと言うほど良く分かる。
ちょっとしたきっかけで抜け出せるのに・・・。気分が変わったら、本当に気持ちが軽くなるよ。見えるものが変わる、今ならまだ間に合う、ぎりぎりなんだよ。

私も追い詰められて鬱になったことがあるから、だから分かるんだ。
楽天家で自分のことばかり考えていたお母さんには、あの時の私の気持ちは全然分かってもらえなかったけどね。

まあ、そんな鈍感さも必要かもしれない。
私の敏感さは、あなたには重荷になるのかもしれないから。

0 件のコメント:

コメントを投稿